Sigilを使ってKindle本のEPUBファイル編集する方法
EPUBについて調べてたら「Sigil」が出てきたけどいったい何?という人に、Sigilを活用したKindle出版の方法をお伝えします。
「Sigil」の基本的な使い方や、便利機能、Kindle出版で覚えておきたいポイントなどを画像を交えて解説します。
ワンランク上のKindle本を出版したい方は、ぜひ読んでみてください。
- Sigilを使ってできること
- Sigilの使い方
- Kindle出版でSigilを使うときのポイント
「Sigil」の名前はみたことあっても、情報が少なくて実態がよくわからないですよね。
そんなSigilですが、上手く使うとKindle本のクオリティが一気に上がります。
クオリティの高いKindle本を作りたい人にとって、最高のツールなのです。
画像つきで解説するので、Sigilを使って高品質のKindle本を作成してください!
Kindle出版について網羅的に学びたい場合は『Kindle出版完全攻略ロードマップ』を読むのがオススメです。
Sigilの基本
Sigilって何?って方もいると思うので、カンタンにSigilについて説明や導入方法などを説明します。
- Sigilの概要
- Sigilを使うメリット
- Sigilの導入方法
上記の順番で説明します。
Sigilの概要
Sigil(シジル、シギル)は、無料で使えるEPUBファイルエディターです。
EPUBファイルを作成する方法は色々あるのですが、EPUBファイルを直接編集できるソフトはSigilくらいしかありません。
Sigilは作成したEPUBファイルの編集もできるだけでなく、ゼロからEPUBファイルを作成することもできます。
ゼロからEPUBファイルを作成するのは大変なので、「でんでんコンバーター」などで作成したEPUBファイルを編集するのに使われるのが一般的です。
Sigilを使うメリット
Sigilを使う一番のメリットは、ワープロソフトじゃできない細かいレイアウト調整や装飾ができることです。
ワープロソフトでも、60-70点くらいのKindle本は作れますが、それ以上をのものを作るならEPUBファイルの編集が必要です。
扉ページ専用のデザインを作ったり、変な場所で改ページされないようにしたいときにSigilを使うと理想のページを作れます。
Sigilの導入方法
Sigilの導入方法を紹介します。
パソコン内で使うソフトなので、ダウンロードとインストールが必要です。
- Sigilのダウンロード
- Sigilのインストール
順番にチェックしましょう。
Sigilのダウンロード
Sigilのダウンロードは、公式ページ からできます。
使っているOSに合うパッケージをダウンロードしましょう。
サイトは英語ですが、ソフトは7割くらい日本語対応しているので、英語がニガテでも問題ありません。
Sigilのインストール
Sigilのダウンロードができたら、パソコンにインストールしましょう。
ダウンロードしたパッケージを開けば、インストーラーが起動してインストールできます。
とくに、やっかいな項目はないので、すべて「Next」を押して進めて問題ありません。
これで、Sigilを使う準備は完了です。
Sigilに必要なEPUBファイルを作成がまだの場合は、『でんでんコンバーターを使ってKindle出版する方法』を参考にして、EPUBファイルを作成しましょう。
Sigilの基本的な使い方
Sigilの基本的な使い方を紹介します。
基本的な操作を覚えないとSigilを活用できないので、必ずチェックしてください。
- Sigilの画面構成
- Sigilの初期設定
- EPUBファイルの読みこみ
- ファイルの編集
- ファイルの作成
- ファイルの分割
- EPUBファイルの保存
順場に解説していきます。
Sigilの画面構成
Sigilの画面構成は、3分割の構成になっています。
左から順番に、ブックブラウザ、エディター、プレビューです。
ブックブラウザで編集するファイルを選択して、エディターでソースを編集して、プレビューをチェックする形で使います。
Sigilの初期設定
初期設定では英語なので、使いやすいように日本語に設定しましょう。
Sigil→Preference
で設定画面を開いて、Languageを「Japanese」にしたら完了です。
再起動後に反映されるので、一度Sigilを終了して再起動しましょう。
EPUBファイルの読みこみ
既存のePubファイルを読み込むのは、ファイル→開く
で行います。
⌘+O
のショートカットでも、読み込めます。
ファイルの編集
ファイルの編集は、中央のエディター部分で行います。
ePubファイルは、HTML(XHTML)とcssで構成されているので、Webサイトと同じように編集できます。
ファイルの作成
新規のファイルを作成する場合は、ファイル→追加
から行いましょう。
画像ファイルの追加もここから行います。
「既存のファイル…」を開いて、追加するファイルを選択です。
ファイルの分割
原稿ファイル(XHTMLファイル)の分割もワンタッチできます。
アイコンバーのボタンから操作できます。
適度な単位でファイルを分割したほうが、
読み込みが早くなり読者の利便性が向上します。
⌘+Return
のショートカットでもできます。
XHTMLファイルは章ごとに区切るのがオススメです。
EPUBファイルの保存
編集した内容を保存も、アイコンバーのボタンからできます。
⌘+S
のショートカットでもできます。
Sigilの3つの便利な機能と使い方
Sigilには、ePub作成に役立つ便利な機能があります。
ここでは、よく使う3つの機能を紹介します。
- ソースを綺麗にする
- タグの挿入
- プラグインのインストール
1つずつ、解説していきます。
ソースを綺麗にする
PagesやGoogleドキュメントで作成した、ePubファイルはHTMLソースがグチャグチャで見にくいです。
ツール→HTMLの再フォーマット→整形表示
で、ワンタッチでソースを見やすくできます。
こんな感じに、
ワンタッチで見やすいHTMLになります。
HTMLタグの挿入
HTMLタグが分からない人でも、書式設定バーのボタンを使えばHTMLタグを挿入できます。
スポットで、中央寄せにしたいときなどにも便利です。
プラグインのインストール
Sigilはプラグインを追加して、機能を拡張できます。
プラグインはSigilのフォーラム にアップロードされてます。
Wordで書いた原稿データを、EPUBに変換するプラグインなどがあります。
Sigilを使うときのポイント
SigilはePubファイルの編集には便利なのですが、Kindle出版では気をつけないといけないことがあります。
- 元となるEPUBファイルは別ソフトで作る
- 出版データの確認はKindle Previewerを使う
それぞれ、掘り下げていきます!
元となるEPUBファイルは別ソフトで作る
SigilでゼロからEPUBファイルを作成できますが、けっこう大変です。
Webサイトをゼロから手書きで作るのと全く同じで、かなり工数がかかってしまいます。
別ソフトで作成したEPUBファイルを編集するだけにしましょう。
Webサイトを作るときも、ゼロからコードを書いて作るケースは稀です。
WordPressなどを使って大枠を作ってから、細部の気になる箇所だけソースを編集して作るのが基本です。
EPUBファイルでも同じようにやるのをオススメします。
出版データの確認はKindle Previewerを使う
Sigilにはプレビュー機能がありますが、Kindle本の出版前は必ずKindle Previewerでチェックをしてください。
SigilのプレビューとKindle Previewerの表示は違いますし、出版されるKindle本のレイアウトはKindle Previewerの表示になります。
これは、Sigilで対応しているHTML、cssタグと、Kindle本で使用できるHTML、cssタグが異なるからです。
出版前は必ずKindle Previewerでチェックしましょう。
まとめ:Sigilは賢く使えば、Kindle本の質がグッと上がる
SigilでゼロからePubを作ると大変ですが、最後の調整で使うと効率良くKindle本のクオリティを高めれます。
Kindle出版をしたあとに、もっと見た目を良くしたいと思ったら使ってみましょう!
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