Kindle出版で使うワープロソフトはWordがベスト
Kindle出版に使うワープロソフトってどれが良いんだろう?
ネットでよく情報を見るけど結局よくわからない…
ワープロソフトって違いあるのか?って感じですよね!
良いKindle本を作りたいならWordがベストです!
値段は高いですが買う価値はあります。
- ワープロとテキストエディターどっちで執筆するか
- Kindle出版でのワープロソフト別特徴
- ワープロでKindle出版するならWordがいい理由
はじめてのKindle出版だと、どのソフトで原稿を書いたら良いか悩みますよね。
私はかなり悩みました。
その結果、1冊目をMacのPagesで書いて、そのあとGoogleドキュメントやWord、Scrivenerなどのソフトを試すワープロジプシーに陥り、最終的にはテキストエディターで書くようになりました。
というのも、同じ文章でも書くソフトによって、完成したKindle本のレイアウトに結構バラつきがあるのです。
原稿をKindle出版のファイルにするときの処理が微妙に違うんです。
そんな色々なエディターで執筆したことある私が、Kindle出版におけるワープロソフトの差について解説します。
Kindle出版について網羅的に学びたい場合は『Kindle出版完全攻略ロードマップ』を読むのがオススメです。
前提:Kindle出版できる原稿ファイルとエディターの基本
まずはじめに、Kindle出版できる原稿ファイルとエディターの基本について説明します。
ちょっと技術的な話もありますが、ここで説明する内容を理解しておくと、原稿作成や管理がグッとしやすくなります。
- Kindle出版できる原稿ファイルの形式
- 執筆はワープロソフトかテキストエディター
この順番で説明します。
Kindle出版できる原稿ファイルの形式
Kindle出版では、作成した原稿をKindle出版用のフォーマットに変換してから、KDPにアップロードします。
対応しているファイル形式一覧以下のとおりです。
- Microsoft Word (DOC/DOCX)
- Kindle Package Format (KPF)
- EPUB
- MOBI
- HTML (ZIP、HTM、または HTML)
- リッチ テキスト フォーマット (RTF)
- プレーン テキスト (TXT)
- Adobe PDF (PDF)
そして、よく使われるのがMicrosoft Wordの(DOC/DOCX)形式か、一般的な電子書籍フォーマットのEPUB形式です。
なので、Wordで原稿を書くか、書いた原稿をEPUBに変換するというのがKindle出版での原稿ファイルの管理になります。
執筆はワープロソフトかテキストエディター
Kindleの執筆はワープロソフトかテキストエディターで行うのがスタンダードです。
- ワープロソフトでの執筆
- テキストエディターでの執筆
それぞれの執筆ソフトの違いを説明します。
ワープロソフトでの執筆
Wordなどのワープロソフトで執筆する場合は、ワープロソフトのファイル変換機能を使ってEPUBに原稿を変換し出版します。
ワープロで原稿を書けばそのまま出版できる手軽さが強みです。
デザインやレイアウトの調整もワープロソフトで行います。
執筆からデザインまで一つのソフトでできるけど、デザインやレイアウトに制限があります。
テキストエディターでの執筆
テキストエディターで執筆する場合は、Markdownという形式で原稿を書いて、EPUBに変換するソフトやツールを使って出版します。
執筆とデザインは別なので、デザインやレイアウトの調整はCSSを編集して行います。
MarkdownやHTML、CSSといったWeb系言語の基礎的な知識は必要ですが、デザインやレイアウトを自由に調整できます。
MarkdownやHTML、CSSといったWeb系言語がわからない場合は、ワープロで作成するのがオススメです。
テキストエディターを使ってMarkdownで執筆する場合は、『「MarkdownでKindle出版する方法」』の記事が参考になります。
ワープロソフトとテキストエディターどちらを使うか悩んだら、『「Kindle出版するならワープロとテキストエディターどっちがいい?」』で自分に合った執筆スタイルがどちらか確認しましょう。
Kindle出版におけるワープロソフトごとの特徴
以前はワープロソフトといえばWordが定番でしたが、今はMacのPagesやGoogleドキュメントなどもあります。
3種類の主要ワープロソフトでKindle本を執筆した私が、ワープロソフトごとのKindle出版における特徴などを紹介します。
- Word
- Pages
- Googleドキュメント
この順番で説明します。
Word×Kindle出版の特徴
ワープロソフトでKindle出版するなら、Wordが一番オススメです。
ソフト代は高いですが、一番Kindle出版に向いています。
Kindle出版でのWordの特徴は以下のとおりです。
- そのまま出版できる
- 校正機能がしっかりしてる
- 禁則処理のパターンを細かく選べる
Kindle出版はDocs形式に対応しているので、Wordの原稿をそのままアップロードできます。
単にファイル変換の手間が無いだけでなく、Wordで設定した内容がキレイに引き継がれるのでWordの見た目がそのままKindle本にも反映されます。
また、校正機能や禁則処理といった、出版で役立つ機能の性能も良いので、高品質なKindle本が作成できます。
あえて、欠点を上げるなら、PagesやGoogleドキュメントより操作感は劣る点と、ソフト自体に価格がかかる点くらいです。
だた、良いものを作りたい人にはWordが向いています。
禁則処理の設定がかなり細かくできます。
これはプロ用のソフトなんで、高いのも納得です。
Pages×Kindle出版の特徴
MacとiPhoneの両方を持っている人が、手軽に出版する場合にはPagesがオススメです。
Pagesの特徴は以下のとおりです。
- MacとiPhoneでの同期が楽
- 動作が軽い
- オフラインで使える
appleのソフトなので、MacとiPhoneで連携させて使う場合は使いやすいです。
iCloudにファイルを置いて、状況によってMacから書いたりiPhoneから書いたりという使い方ができます。
また、Pagesはワープロソフトの中では、比較的動作が軽く、インターフェイスも使いやすいのでWordよりも執筆自体はしやすいです。
欠点は、禁則処理や細かいレイアウトの設定ができないのと、作成したePubファイルにエラーが出やすい点です。
別に出版するだけなら良いのですし、原稿を書くのは楽なんですがKindle本の仕上がりがイマイチなのが残念です。
電子書籍でもペーパーバックでもエラーがでました。
ソフトが軽いので操作感はワープロの中じゃ一番です。
Googleドキュメント×Kindle出版の特徴
ネット環境があれば端末を選ばずに使えるワープロが、Googleドキュメントです。
Googleドキュメントの特徴は以下のとおりです。
- ネットがあればどこでも使える
- 音声入力が使いやすい
Googleドキュメントはネット環境さえあれば、OSもデバイスも一切関係なく使えるのが強みです。
そして、操作性も良く使いやすいです。
強力なのが、Googleドキュメントは音声入力中にキー入力ができることです。
話しながら音声入力のミスを修正できるので、音声入力を活用した執筆がしやすいです。
また、書き出したePubファイルもエラーが出ることはありません。
Wordを持っていないけど、テキストエディターで原稿を書くのも抵抗があるという場合にはGoogleドキュメントがオススメです。
Kindle出版をマジメにやるならWordを使おう
結論ですが、Kindle出版をマジメにやるならWordが一番です。
制作したKindle本の品質が全然違います。
とりあえず出してみるレベルなら、操作感の良いPagesやGoogleドキュメントで執筆するのもいいですが、ある程度品質に拘るならWordで執筆しましょう。
少しでも、HTMLとcss触れるならテキストエディターを使った執筆と編集が良いですが、ワープロで執筆するならWordが圧倒的にKindle出版に向いています。
- docファイルでそのまま出版できる
- キレイなレイアウトのKindle本を作れる
- 手間がほぼゼロでペーパーバック出版できる
この3点を聞いたら、ワープロで出版するならWordがベストとわかるでしょう。
それぞれ、掘り下げていきます!
docファイルでそのまま出版できる
Wordで原稿を作ると、EPUBなどに変換しないで出版できます。
変換しないで出版できるから、原稿ファイルとKindle本のバージョン管理がしやすいです。
原稿を修正したらそのままWordファイルをアップロードするだけなので、誤ったePubファイルをアップする心配もありませんし、余計なファイルが増えることもありません。
これだけで他のワープロソフトを使ってKindle出版するより、勝手が良いです。
キレイなレイアウトのKindle本を作れる
Wordを使うと他のワープロソフトで作るより、キレイなレイアウトのKindle本が作れます。
もし、他人の電子書籍を読んだときや、自分の電子書籍を読んだときに「改行とか改ページが微妙だ・・・」みたいに思ったことがあればWordはオススメです。
PagesやGoogleドキュメントとは違って、Wordでは書式設定でかなり細かいところまで設定できます。
そして、その設定の多くがそのままKindle本にも反映されるのです。
これは、Amazonがdocファイルを読み取ってKindle本に変換するというところに力を入れているのが理由だと推測されます。
実際、KDPにもWordを使ったKindle出版に関する解説ページもありますし、Kindle CreatorというAmazon製のKindle出版ツールでもdocファイルを読み込んで使うようになっている点からも力を入れているのが伝わります。
一方、PagesやGoogleドキュメントで出版する場合は、ソフトの変換機能を使ってEPUBファイルを出力してからアップロードします。
このEPUBファイルに変換する過程で消えるデータが結構あるので、PagesやGoogleドキュメントで作成したePubはレイアウトがイマイチなのです。
そして、このePubファイルを修正するにもHTMLとCSSのスキルが必要ですし、知識がある人からすると汚いファイル構造になっていて、修正も工数がかかります。
なので、レイアウトの観点からもWordでの出版するのがオススメです。
複数のワープロソフトで作った原稿をサンプルを、KindlePreviewerで文字サイズ調整してみると分かります。
手間がほぼゼロでペーパーバック出版できる
これは、ペーパーバック出版をする人にとってのメリットです。
最初からペーパーバック出版を意識したレイアウトで原稿を作成すると、ペーパーバックと電子版を1つのデータで管理できます。
1つのファイルで電子版とペーパーバック版を管理できるから、内容がズレることもなくスムーズにペーパーバック出版ができるのです。
電子版とペーパーバック版を1つのファイルで管理できるのがWordです。
HTMLで原稿のベースを作成して、Kindle用とペーパーバックで別のCSSを読み込ませる方式でも1つのファイル(データベース)で管理できます。
ただ、HTMLとCSSの知識がない人にとっては学習コストがかかるので、Wordを使うのが一番スムーズに電子書籍とペーパーバックをまとめて出版できます。
HTMLとCSSに抵抗がない場合は、HTMLの原稿を作っていい感じのCSSを作るのが良いです。
CSSのスキンができたら2冊目以降の出版が楽です。
まとめ:Word×Kindle出版は効率アップの近道
- 出版するだけならどのワープロソフトでも大差ない
- レイアウト面などを意識するとWordが優秀
- ペーパーバックも出版するなら尚更Wordが良い
ワープロでKindle出版するなら、Wordで作成・管理するのが色々な面でメリットがあります。
細かい装飾をオリジナルのものにしたいなら、cssを直接いじるのがベストです。
その場合は、テキストエディターでの編集になりますが、強いこだわりがなければWordで執筆するのが、手軽さ・品質・管理どの面からもベストです。
Wordを持っている人はさっそく禁則処理の設定をしましょう!
これで、変な場所での改行がなくなります。
Kindle出版について網羅的に学びたい場合は『Kindle出版完全攻略ロードマップ』を読むのがオススメです。
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