Kindle本の価格設定について
Kindle本の価格設定について
- Kindleルールでの価格設定範囲
- Kindleで設定できる最低価格と最高価格
- 印税率を意識した価格設定
- Kindle本の目的から逆算した価格設定
- 多くの読者に読んでもらう価格設定
- 濃い見込み客を集める価格設定
Kindleルールでの価格設定範囲
基本となるKindleでの価格設定ルールを説明します。
- Kindleで設定できる最低価格と最高価格
- 印税率を意識した価格設定
それぞれ、掘り下げていきます!
Kindle本の最低価格と最高価格
Kindleで販売できる本の最低価格と最高価格は以下の通りです。
最低価格 | 最高価格 | |
---|---|---|
電子書籍 | 99円※ | 20,000円 |
ペーパーバック | 667円※ | 30,000円 |
電子書籍は通常99円が最低価格ですが、プライスマッチ機能を使えば0円での販売も可能となります。
プライスマッチは、楽天Koboなどの他電子書籍プラットフォームとKindleの販売を合わせる機能で、Kindleが最安値になるように調整する機能です。
なので、楽天Koboで0円で売ってる電子書籍をKindleでも出版すると通常最低価格の99円より安い0円で販売できます。
ペーパーバックは、印刷と配送コストがあるので、Amazonが黒字になる価格でしか販売できません。
一番ページ数が少ない(108ページ以下)場合での最高価格が667円です。
ページ数が増えるにつれて印刷コストはが高くなるので、それに伴い最低価格も高くなります。
電子書籍、ペーパーバックともに最高価格も上限はありますが、書籍の価格としては問題なく設定できる価格です。
印税率を意識した価格設定
Kindleでは、本によって印税率が異なります。
本のタイプと印税率は以下のとおりです。
本のタイプ | 印税率 |
---|---|
電子書籍(250〜1,250円)※ | 70% |
電子書籍(上記以外の価格) | 35% |
ペーパーバック | 60% |
250円から1,250円の電子書籍を販売すると、印税は売上の70%になります。
ただし、KDPセレクトに登録しないと印税は売上の35%です。
KDPセレクトは、Kindle本の販売プログラムで、登録すると出版した本がKindle Unlimitedの対象になり、読まれたページ数(KENP)に応じた印税も貰えるようになります。
Kindle本の目的から逆算した価格設定
何円でKindle本を売るのがベストかは、Kindle本の出版目的によります。
- 多くの読者に読んでもらう価格設定
- 濃い見込み客を集める価格設定
順番に見ていきましょう。
多くの読者に読んでもらう価格設定
とにかく自分の本を読んでもらいたい。
まずは認知してもらうことが一番という場合は0円か99円で販売しましょう。
Kindle本は多くのAmazonユーザーに対して販売できるのが強みである反面、顧客との関係が薄いのが弱みです。
あなたのことを知らない人が、高いお金を払ってあなたの本を買うのには抵抗があるのが普通です。
なので、とにかく読んでもらいたい場合は金額を0円か99円にして、あなたの本を読むハードルをとにかく下げましょう。
濃い見込み客を集める価格設定
逆に読者数自体は少なくても、濃い見込み客を集めたいという場合は本の価格を500円以上で有料購入してもらうのがセオリーです。
リストを集めて商売する場合、リスト数も重要ですがリストの数も大事です。
無料で集まったリストと有料課金をしているリストだと、メイン商品の購入率が大きく異なります。
KDPセレクトに登録しながらの場合は、単体価格は1,000円以上にして、ペーパーバックも同時販売し、電子書籍のみ販売する場合はKDPセレクト非登録で500円以上の価格で販売しましょう。
まとめ:見込み客を増やすためにKindle出版するなら価格設定は高め
本記事の要約
項目 | 価格 |
---|---|
電子書籍の価格 | 0〜20,000円 |
ペーパーバック書籍の価格 | 667〜30,000円 |
KDPセレクト対象になる価格 | 250〜1,250円 |
多くの読者に読んでもらう価格設定 | 0円、99円 |
濃い見込み客を集める価格設定 | 500円以上の有料販売 |
Kindleでの価格設定レンジは広いので、意図した値段を付けれないということは基本的には起こりません。
本を何円で売るかは「本を何のために売るか」という出版目的に合わせて設定しましょう。
Kindle本単体でのモデルでなく、あとの商品販売が狙いなら500円以上の有料販売がベストです。