Kindle出版完全攻略バイブル
これからKindle出版に挑戦する人や、すでにKindle出版している人に向けて「Kindle出版を完全攻略する方法」を紹介します。
出版方法や、売上アップに必要な考え方やテクニックなど、Kindle出版に必要なこと全てをお伝えしますので、Kindle出版に関わる方はぜひ参考にしてみてください!
- Kindle出版の基本情報
- Kindle出版のはじめ方
- Kindle出版の売上アップ術
Kindleで出版できる3つの本についての特徴やメリットデメリットを紹介したあとに、どのタイプの本で出版するのがオススメかお伝えします。
まずは、Kindle出版できる3種類の本についてチェックしましょう。
ブログだとバラバラで読みにくい場合は、
Kindle版「Kindle出版 最強の教科書」でもKindle出版について学べます。
Kindle Unlimited対応のコンテンツなので、Kindle Unlimited会員の方は無料で読めます。
Kindle出版のキホン
まず、Kindle出版の基本事項です。
- Kindleで出版できる本の種類
- Kindle出版の収益モデル
- Kindle出版に必要なもの
- Kindle本を出版するまでの流れ
それぞれ、掘り下げていきます!
Kindleで出版できる本の種類
Kindleで出版できる本は2種類あり、電子書籍と紙の書籍が出版できます。
そして、電子書籍ではタイプが別れていて以下の2タイプがあります。
- リフロー
- 固定レイアウト
リフローは見る人が文字の大きさやフォントなどを調整できるタイプの本で、固定レイアウトは紙の本みたいにレイアウトが決まっている本です。
テキスト主体ならリフロー、写真や画像を多く使うなら固定レイアウトと思っておけば間違いありません。
そして、紙の書籍は「ペーパーバック」という、カバーと本が一体化したタイプの本が出版できます。
自分はどのタイプの本を出版すべきかを詳しく知りたいとか、本のタイプによるメリットデメリットを知りたい場合は、『Kindleで出せる3種の本の違いは!?(リフロー,固定レイアウト,ペーパーバック)』をご確認ください。
Kindle出版の収益モデル
Kindle出版の収益モデルは2パターンあり、以下のとおりです。
- Kindle出版の印税
- 印税以外の収益
Kindle出版の印税
これは、Amazonから得られる印税で稼ぐ方法です。
売上の歩合と、読み放題で読まれたページ数に対する配当の2つの印税があります。
印税以外の収益
Kindle本にはリンクを貼れるので、自社商品やアフィリエイトのリンクを貼って印税以外の収入も得られます。
リンクを貼って収入を得ても、Amazonからの印税はそのまま貰えるので、紹介するものがある人はリンクを張りましょう。
事業者の人は、固定費のかからない販促ツールとして使うのにもピッタリです。
Kindle出版に必要なもの
誰でもカンタンに出版にできるのがKindle出版の強みで、出版に必要なものもたったの3つです。
- Amazonアカウント
- 原稿
- 表紙
必要なものと書きましたが、Amazonのアカウントと出版に必要な原稿と表紙さえあれば誰も出版できます。
Kindle本を出版するまでの流れ
はじめて本を書く人が多いと思うので、Kindle本を出版するまでの流れをカンタンに紹介します。
- テーマとコンセプトを決める
- 原稿を執筆する
- タイトルと表紙を決める
- Kindleで出版する
この4ステップで進めていけば、誰でもKindle本を出版することができます。
次のセクションから、Kindle本の出版に必要なことをステップ・バイ・ステップ形式でお伝えします。
テーマとコンセプトを決める
まず、はじめにKindle本のテーマとコンセプトを決めましょう。
テーマとコンセプトは混同されることがありますが、異なるものです。
テーマは本のジャンルなどに当たる部分で、コンセプトはテーマに対しての切り口部分になります。
テーマの決め方
本のテーマはあなたが書きたいテーマ、書けるテーマならなんでも大丈夫です。
Kindle出版では販売禁止の内容も無いので、どんなテーマでも構いません。
ですが、少しでも多くの人に読んでもらうには、「誰が書いたか」より「何が書いてあるか」で選ばれるテーマにするのがオススメです。
コンセプトの作り方
テーマを決めたらコンセプトを作りましょう。
あなたが決めたテーマをどう伝えるかの切り口部分がコンセプトになります。
コンセプトを作るときは、who(誰が)、whom(誰に)、how(どのように)、what(どうする)の4要素に当てはめると作りやすいです。
テーマに悩んだときや、コンセプトの例を知りたい場合は『Kindle本の内容と売上はテーマとコンセプトで9割決まる』が参考になります。
Kindle本の原稿を書く
本のテーマとコンセプトが決まったら、原稿を書きましょう。
- 執筆ツールを決める
- 構成(見出し)を決める
- 原稿を執筆する
- 原稿を校正する
執筆ツールを決める
原稿を書く前に執筆ツールを決めます。
執筆ツールの選択は、原稿の執筆だけじゃなくて、レイアウトの編集方法にも直結してくるので先に決めましょう。
Kindle本の執筆ツールは、ワープロソフトかテキストエディターのどちらかを使うのが主流です。
そして、好みが分かれるところです。
執筆ツールの選びは、本の内容を見たまま調整したい場合はワープロソフト、中身と見た目を別で扱いたい場合はテキストエディターとするのがオススメです。
ワープロソフトで執筆する場合、主要ワープロソフト(Word、Pages、Googleドキュメント)の3種はいずれも問題なくKindle出版できます。
ただし、品質に拘る場合は「Word」がオススメです。詳しくは『「KindleでオススメのワープロソフトはWord」』にまとめました。
一方、テキストエディターで執筆する場合は、Markdown形式で書いた文章をePub形式やHTMLに変換して、CSSで装飾します。
テキストエディターで執筆する場合は、文章さえ書ければ良いので好きなエディターで書けます。
使うエディターは何でもOKですが、「VS Code」「Atom」あたりがオススメです。
上記のエディターは、拡張機能が充実してるので自分好みにカスタムして執筆できます。
『MarkdownでKindle出版する』
エディター選択に関して掘り下げた話は『Kindle出版するならワープロとテキストエディターどっちがいい?』にて取り上げています。
原稿を執筆する
ここまで準備ができたら、実際に原稿を書き進めましょう。
原稿を書くのは、以下の順番で進めるのがオススメです。
- 構成(見出し)を決める
- 執筆する
- 校正する
この3ステップで進めれば、本の原稿は作成できます。
各ステップごとアクションの説明をします。
構成(見出し)を決める
Kindle本の原稿を書くときは、先に本の構成(見出し)を決めましょう。
先に構成(見出し)を組んでおくことには、4つのメリットがあります。
- 行き当たりばったりになりにくい
- Kindle本全体を俯瞰しやすい
- 文章量のバランスを取りやすい
- 原稿を書く順番を調整できる
文章を書く前に構成(見出し)を考えるのは、Kindle本に限らず文章書くとき全般でメリットがあります。
見出しの作りかたがわからない場合は、『Kindle本の見出しの作りかた』を参考にしてください。
執筆する
Kindle本の構成ができたら、実際に原稿を執筆していきましょう。
ここまで出来たら、本は90%完成していると言っても過言じゃありません。
先に作った構成があるので、書きやすい項目から書いていって大丈夫です。
原稿を書くときのコツやポイントは『Kindle本の原稿を書くポイント』にまとめてます。
校正する
原稿が完成したら校正作業をしましょう。
書けたらすぐに出版したいかもしれませんが、タイプミスや誤字脱字があると信頼を失い、本やあなたの価値を下げる可能性があります。
今はWeb上使える文章校正ツールなどもあるので、それらを活用することで効率よく校正ができます。
校正ツールは便利ですが、ツールは絶対では無いので自分の目とダブルチェックすることを忘れてはいけません。
原稿を変換する
校正が終わり原稿が完成したら、原稿を出版できるフォーマットにしましょう。
ワープロソフトで作成する場合と、テキストエディターで執筆する場合では作業が異なるのでそれぞれ紹介します。
ワープロソフトでの変換
ワープロソフトでの変換作業は、見た目を整えてから変換です。
まず、完成した原稿にイラストを入れたり、見出しを付けて見た目を整えましょう。
それが終わったら、目次を挿入します。
最後に、出版できるファイル形式に変換しましょう。
Wordは標準のdocsファイルで出版できるので何もしなくて良いですが、PagesとGoogleドキュメントはePub形式のファイルを保存する必要があります。
これで原稿の準備が完了です。
テキストエディターで書いた原稿の変換
テキストエディターで原稿を作成した場合は、ファイルを変換してから見た目の調整の順番です。
画像を挿入する場所の指定まで終わったら、ePubファイルに変換しましょう。
MarkdownファイルをePubファイルに変換するツールは以下の2つがメジャーです。
- でんでんコンバーター
- Pandoc
どちらも無料で使えますが「でんでんコンバーター」の方が使いやすいでしょう。
必要なファイルを全部同じフォルダにまとめてアップロードするだけで変換できます。
わからないことがあれば『でんでんコンバーターの使いかた』を参考にしてください。
ePubファイルを編集して、デザインを調整するのは「Sigil」というソフトを使います。
「Sigil」の使い方は『Sigilの使いかた』をご確認ください。
見た目の調整を行わない場合は、Sigilでの工程は不要です。
Kindle本の表紙を準備する
原稿が完成したら、Kindle本の表紙を用意しましょう。
表紙作成のポイントをお伝えします。
Kindle本の表紙は自作がオススメ
Kindle本の表紙は自作・外注どちらでも作成出来ますが、自作するのがオススメです。
というのも、出版したあとで本のタイトルを修正・変更したり、本の訴求がかわったりすることがあります。
そのような時にサッと対応できる方が良いのですが、外注で作成した場合、再発注や修正をするのにも手間やコストがかかります。
軽微な修正は自分で行うほうが早いので、Kindle本の表紙は自分で作りましょう。
どうしても、時間が避けない場合やデザインが苦手な場合だけ外注するくらいの感覚で大丈夫です。
表紙の外注は、ココナラやクラウドワークスなどのスキルシェアサービスで発注できます。
表紙作成に使う画像編集ツール
表紙を自分で作るというとハードルが高く感じるかもしれませんが、画像編集ツールを使えば個人でも作成できます。
表紙作成に使いやすい画像編集ツールは以下の3つです。
- Canva
- Adobe (Photoshop, Illustrator)
- Affinity(Photo, Designer)
デザイン経験がない場合は、Canva で作成するのがオススメです。
細部に拘った高品質の表紙を作るなら、AdobeやAffinityのソフトを使う必要があるのですが、Canva で表紙を作るのと比較して学習コストに10倍以上の差があります。
デザイナーになるなら良いですが、AdobeやAffinityのソフトを表紙作成のために学習するのは、正直オススメできません。
個人で作成する場合はCanva
で作成しましょう。
Canva を使った詳しい表紙の作成方法は 『Canvaでプロ級のKindle表紙を作る方法』にまとめました。
完成したKindle本を出版する
ここまで来たら、あとは出版するだけです。
Kindle本の出版は、Kindle Direct Publishing(KDP)
を通して行います。
初回はKDPのアカウント登録作業が必要です。
それ以降はログインするだけで使えます。
- KDPの登録・初期設定
- KDPへのアップロード
順番に見ていきましょう。
KDPの登録・初期設定
KDPアカウント登録は、Kindle Direct Publishing(KDP) から行います。
Amazonのアカウントがあれば、誰でも無料で登録できます。
もし、Amazonのアカウントを持っていなかったり、出版用に別のアカウントを作成する場合でも、Kindle Direct Publishing(KDP) からAmazonアカウントは作れます。
KDPの登録・初期設定の細かい解説は、『KDPアカウントの作成と初期設定』にまとめているので、登録時にご確認ください。
KDPへのアップロード
Kindle本の原稿と表紙ができたら、KDPにアップロードしましょう。
原稿ファイルと表紙ファイルをアップロードする以外は、フォームに記入していくだけでアップロードできます。
Kindle本の内容説明のセクションが自由記述で最大4,000字書けるので、テキストを事前に準備しておくとスムーズにアップロードできます。
具体的な記入事項やポイントは、こちらの記事にまとめています。
Kindle本を出版したあとに+αでやること
KDPには、Kindle本の売上をアップにつながる機能があります。
- A+コンテンツ
- 著者セントラル
- キャンペーン
上記3つを活用すると、KDPでの売上アップに繋がります。
それぞれ、解説します。
出版済の本の修正・販売停止
Kindle本は出版したあとに修正や販売停止できます。
出版後の新しい情報を追加したいときなどに使う機能です。
KDPの本棚から操作します。
A+コンテンツの活用
A+コンテンツは、商品説明用のコンテンツのことです。
画像などを使ったコンテンツです。
『Kindle出版したらA+コンテンツを設定して収益を増やそう!使い方も解説します』
著者セントラルの作成
『5分できるAmazon著者ページの設定【Kindle収益増加】』
キャンペーンの利用
ブログだとバラバラで読みにくい場合は、
Kindle版「Kindle出版 最強の教科書」でもKindle出版について学べます。
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